【バドミントン】ヨネックスのラケット選び方 シリーズについて解説
バドミントンのラケットは今、様々なメーカーで多くのラケットが販売されています。
その中でもヨネックスは、他のメーカーよりも数多くのラケットを生産し、バドミントンのプロプレイヤーやトッププレイヤーの多くはヨネックスのラケットを使用しています。
そして、ヨネックスのラケットにはシリーズというものが存在します。
シリーズごとに、それぞれの理想としているプレーや技術があり、同じシリーズのラケットは、使われている技術が同じで、シャフトやラケットバランスの違い、+αの技術で使う人のレベルを分けています。
なので、今回はヨネックスのラケットについて知識が無い人に向けて、シリーズごとにヨネックスのラケットを解説したいと思います。
ラケットを選ぶための知識
ラケットの違いについて知るには、まず、ラケットの比較の仕方を知る必要があります。
ラケットは、重さ、シャフトの硬さ、ラケットバランスの3つの要素で大きく性能が変わってきます。
この3つの要素について、ここで解説すると長くなってしまうので、「バドミントン初心者がラケット選ぶ際の知っておくべき知識3選」で詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
先ほど紹介した3つの要素は、ヨネックスのホームページで、それぞれのラケットのページで確認することができます。
ラケットのシャフトの硬さと、ラケットバランスは、「ラケットセレクター」で一覧を見ることができます。
自分のレベルにあったラケットの選び方
ヨネックスでは、初級者・中級者・上級者の3つのレベルでラケットが、どのレベルの人に向けて作られたのかを示しています。
初級者用のラケットと上級者用のラケットの違いについて
初級者用のラケットはシャフトが柔らかく、ラケットバランスはイーブンからトップライトのものが多く、突出した特徴が少ないです。
理由は、シャフトが柔らかいと、シャトルを打つときの球持ちが良くなり、コントロール性能が高くなり、クリアなどでシャトルを飛ばしやすくなるからです。
ラケットバランスについては、イーブンやトップライトのラケットはトップヘビーに比べて比較的扱いやすいからです。
逆に上級者用のラケットは、シャフトが硬く、突出した特徴があるラケットが多く、クリアが飛びにくいなど、初級者にとっては扱いにくかったり、ラケットの性能に慣れるまで時間がかかってしまうことがあります。
ここからは、本題のヨネックスのラケットをシリーズごとに解説したいと思います。
パワータイプ
アストロクス
アストロクスは、主にラケットバランスがヘッドヘビーのパワーヒッター向けのシリーズです。
アストロクスの最大の特徴は、ローテーショナルジェネレーターシステムです。
文字だけだと長い横文字でよくわからないと思います(笑)
簡潔に説明すると、ラケットの全体の重量配分を上手に調整することで、ラケットの振り抜きを良くするシステムです。
例えば、ラケットのフレーム側に重心があるラケットと、ラケットのグリップ側に重心があるラケット、どちらが振りやすいでしょうか?
当然ラケットを握る手に近い、グリップに重心があるラケットの方が振りやすいです。
これは極端な例ですが、このようにラケットの重量をラケット全体に配分することで、アストロクスは他のラケットには無い、振り抜きの良さを実現しました。
アストロクスは、ヘッドヘビーとローテーショナルジェネレーターシステムを活かした、連続の強打を可能にした、攻撃的な展開を維持するのが得意なラケットです。
アストロクスシリーズのラケットを「バドミントン ラケット紹介【アストロクス編 その1】」、「バドミントン ラケット紹介【アストロクス編 その2】」で個別に解説しているので、気になる方は是非ご覧ください。
ボルトリック
ボルトリックは、ラケットバランスがヘッドヘビーで比較的、シャフトが硬いラケットが多いシリーズです。
ラケットに搭載されている技術を抜きにすると、同じパワー系統シリーズの、アストロクスシリーズのラケットに近い性能をしています。
ボルトリックも、ヘッドヘビーでありながら高い操作性を求めたラケットです。
アストロクスはラケットの重量をラケット全体に配分する「ローテーショナルジェネレーターシステム」で操作性を向上しています。
それに対して、ボルトリックはラケットのフレームの重量配分を工夫して、ラケットの操作性を高めました。
そのため、アストロクスとは異なるラケットの操作性をしてます。
ボルトリックは、アストロクス同様高い攻撃性能とラケットの操作性を追求したシリーズで、ハードヒッター向けのシリーズになっています。
スピードタイプ
ナノフレア
ナノフレアは後に紹介する、ナノレイシリーズの後継シリーズです。
ナノフレアの特徴は、全体的にヘッドライトのラケットが多いです。
ソニックフレアシステムと呼ばれる、ラケットのフレームに高弾性のカーボンが使われており、それによってシャトルの弾き性能が高いです。
シャトルの弾き性能が良いということは、シャトルを打ったときの初速が上がることになります。
ナノフレアはヘッドライトを活かした、速く柔軟なラケットワークを活かし、ドライブやスマッシュでハイテンポなラリーの展開を作るのに向いています。
ナノフレアシリーズのラケットを「バドミントン ラケット紹介【ナノフレアシリーズ】」で個別に解説しているので、気になる方は是非ご覧ください。
ナノレイ
ナノレイは、前に紹介したナノフレアの前のシリーズです。
ナノフレアと同系列のシリーズなので、テーマはナノフレアとほぼ同じで、速いラリーに対応するための、コンパクトなスイングとシャトルの反発性能を売りにしています。
ナノレイは、高弾性のカーボンをフレームに搭載しているナノフレアとは違い、シャフトに反発と剛性を備えたカーボンを搭載しています。
ナノレイは、他のシリーズに比べて、ラケットの種類が多いため、自分のレベルや好みのデザインのラケットを見つけられるかもしれません。
ヘッドライトのラケットが多く、シャフトの硬さも、ラケットによって大きく変わるため、スピードラリーが得意な全てのレベルのプレイヤーにおすすめできるシリーズです。
バランスタイプ
デュオラ
デュオラは他のシリーズのラケットや他のメーカーのラケットとは全く異なる異質な特徴があるラケットです。
それは、ラケットのフレームが表と裏で異なる形状をしている、ということです!
ラケットの表と裏で形状が異なるので、ラケットを振ったときとシャトルを打ったときに違いが生じます。
デュオラの表裏はフォアハンドで使う面とバックハンドで使う面で区別されています。
フォアハンドで使う表面は球持ちがあるため、スマッシュなどの強打でシャトルにしっかりと力を伝えることができます。
バックハンドで使う裏面は、空気抵抗を小さくする形状をしているため、ラケットを鋭く振ることができます。
デュオラのラケットの裏面はハイバックがとても打ちやすいという声も聞きます。
ラケットバランスは全体的にイーブンですが、シャフトが硬いラケットが多く、フレームの表裏で性能が異なるので、最初に購入するラケットとしてはあまりおすすめできないシリーズのラケットです。
逆に、ラケットの表裏を使いこなし、デュオラの性能を引き出すことができれば、オールラウンダーなプレーを可能にすることができると思います。
アークセイバー
アークセイバーシリーズのラケットは現在市販では、アークセイバー11とアークセイバー2iの2種類しか販売していません。
ナノレイやボルトリック同様、数年前からあるシリーズですが、今でも人気のあるシリーズです。
特徴としては、シャトルを打ったときの球持ちが良いため、コントールに優れています。
ラケットバランスはイーブンで、どちらも全体的にバランスがとれたオールラウンドなラケットです。
アークセイバー2iはシャフトが柔らかく、ラケットの性能も尖った特徴がないため、初めて購入するラケットとしては、とてもおすすめできるラケットです。
アークセイバー11は、中級者以上におすすめできる、とても使いやすいラケットです。
アークセイバー11は、発売してから数年は5,6人の内1人は必ず持っているくらい、人気のラケットでした。
今でも愛用している人は多く、自分もかつては使用していました。
詳しくは「【レビュー】何でもこなせる優れもの!! アークセイバー11を使用した感想と評価」で紹介しています。
アークセイバーは非常にバランスがとれたラケットで、攻守ともに活躍できる、万能ならケットです。
まとめ
今回はヨネックスのラケットをシリーズに分けて、その特徴について解説しました。
ヨネックスのラケットの選び方としては、まずそのシリーズの特徴を理解して、自分のプレーにあったシリーズから自分のレベルに合わせたラケットを購入することをおすすめします。
ですが、ラケットのデザインがカッコよかったり、シリーズ最上級モデルのZシリーズのラケットを使ってみたいなど、ラケットはモチベーションを維持する道具の1つでもあるので、自分が納得できるラケットを購入するのが一番ベストだと思います。
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