バドミントン ラケットの選び方【シャフト編】

2020年6月16日

今日はラケットを選ぶときに考えなければいけない要素の一つ、シャフトの硬さについて説明したいと思います。

まずは、ラケットのシャフトについてわからない人のために、シャフトについて軽く説明します。

シャフトとはラケットの、フレームとグリップをつなぐ棒の部分(ラケットジョイント)のことです。

シャフトの硬さは、ラケットの重さやグリップの太さのように、グリップの剣先には表記されていないので、ネットでラケットのページを検索するか、お店の人に聞くとわかります。

このシャフトの硬さによってラケットでシャトルを打ったときの、シャトルが飛びやすくなったり、スマッシュの速さが変わったりしてきます。

少し細かい話にはなりますが、シャフトの硬さについてはシャフトだけでなくラケットのフレームやグリップにも関係しています。

シャフトのしなりの硬さについてはフレックス(flex)と呼ぶこともあります。

それでは、ここからシャフトの硬さの違いによる、ラケットの性能を解説していきます。

シャフトが柔らかいラケット

シャフトが柔らかいラケットは、ラケットを振ったとき、硬いシャフトに比べるとシャフトがしなりやすいです

しなるとは簡単に言うとラケットのシャフトの部分が曲がるということです。

ラケットが曲がるとラケットは元のまっすぐな形状に戻ろうとする力が働きます。

なので、シャフトが柔らかいラケットであれば、スイングスピードの遅い初心者の方でもハイクリアなどがコートの奥に簡単に打つことができます

ラケットがしなりやすいことにはもう一つ特徴があります。

それは、シャトルがラケットに当たったとき、シャトルがラケットから離れるまでの時間が長いということです。

シャフトがしなりやすい分、シャトルをはじく力が強くないのでシャトルがラケットから離れる時間が長くなります。

シャトルがラケットから離れる時間が長くなると、インパクとしたときにタイミングがずれていたとしてもシャトルがラケットから離れないためベストなタイミングまで調節することが可能となります。

上記で説明した理由から、シャフトが柔らかいラケットは、シャトルを打つタイミングをまだ上手につかめていない初心者や、クリアがコートの奥まで飛ばないという女性やシニアの方におすすめできます。

ただし、スイングスピードの速い方が使ってしまうと、シャフトがしなりすぎて逆にタイミングをとるのが難しくなってしまったり、自信のパワーを最大限活かすことができなくなってしまうので、柔らかいシャフトがメリットばかりあるわけではないです。

シャフトが硬いラケット

シャフトが硬い場合は、逆にラケットはしなりにくくなります。

あくまでラケットがしなりにくくなるのでパワーがある人がラケットを振るとしっかりとラケットはしなります。

硬いシャフトと柔らかいシャフトを比べると、シャフトがしなったときに元に戻ろうとする力は、硬いシャフトの方がより強くなります

そのため、ラケットが元に戻る時間が短くなり結果としてスマッシュの速度が速くなり、シャトルをとらえるタイミングはとりやすいです。

しかし、十分な力がないとシャフトをしならせることができないため、クリアが思ったほど飛ばなくなる可能性があります。

それに加えて、先ほど説明したようにラケットが元に戻る時間が短いので、ラケットでシャトルを打ったときに、タイミングはとりやすいですが、タイミングがずれていると修正が効かなくなるので力がラケットに伝わりにくくなってしまいます。

自分の筋力のレベルを上回るシャフトの硬さのラケットを選んでしまうと、ショットが上手く打てなかったり、自身とラケットの能力を活かせないだけで無く、腕への負担も大きいので、怪我をする恐れもあるので、自分のレベルに見合ったシャフトの硬さを選ぶようにしましょう。

まとめ

シャフトが硬くなるにつれて上級者向けになり、筋力が必要となっていきます!

重要なことは自分に適したラケットを選ぶことです。

筋力があるのに柔らかいシャフトを使っていればスマッシュの速さが本来だすことのできるスピードよりも遅くなります。

逆にシャトルを打つタイミングをまだ十分に理解していないのに硬いシャフトのラケットを使うとほとんどのショットが力が伝わらず中途半端なショットとなってしまいます。

なので、自分の能力を存分に活かすことのできるシャフトの硬さを探してみてください!!

ラケットの選び方に関してこちらの記事も参考にしてみてください。

ラケットの選び方 【重さ編】

バドミントン ラケットの選び方【シャフト編】