【中級者】ダブルスでスマッシュはクロスに打たない方がいい?

2020年4月9日

シングルスにおいて、コートを広く活用して相手を動かしたり、相手の思考を読んで逆サイドに決めに打つ、クロススマッシュは、有効なショットの一つです。

しかし、シングルスでは有効なショットになり得るクロススマッシュも、ダブルスで闇雲に打ってしまうと、逆に自分たちを苦しめるショットとなってしまうこともあります。

そこで、今回はなぜ、クロススマッシュをダブルスで使用しない方がいいのかを解説したいと思います。

シングルスのスマッシュのコースについてはこちらで解説しています。

ダブルスでスマッシュを狙うべきコースについては、こちらで解説しています。

ダブルスは2人で守るから

シングルスは当然のことながら、コートを1人で全てカバーしなければいけません。

しかし、ダブルスはシングルスよりも少しコートが広いですが、2人で守ることができます。

なので、シングルスに比べると、ダブルスは1人の守備範囲が狭く、後衛からの攻撃だけだと、なかなか相手の姿勢を崩すことは難しいです。

そこにクロススマッシュを打ってしまうと、体勢が整っている相手から、レシーブでカウンターをくらいやすくなります。

体勢が整っているのならば、ストレートに打っても同じではないのか、と思うかもしれませんが、クロスにスマッシュを打った際に、相手がクロススマッシュをドライブなどの速いショットでストレートに返した場合、誰もカバーすることができません。

それに、ストレートにスマッシュを打ったときに、相手にクロスにレシーブされたときに比べて、クロスにスマッシュを打ったときに、ストレートにレシーブされる方が、自分たちが反応しなければいけない時間は短いです。

ダブルスは横のコート幅が、シングルスに比べると広いので、コートの端からクロススマッシュを打って、逆サイドに返されると、なかなか追いつくのが難しく、追いついたとしても、ラリーの主導権を相手に渡すことになってしまいます。

前衛が反応するのが難しい

次に、味方ペアの問題です。

そもそも、この記事の通り、クロススマッシュはダブルスではあまり使用されません。

なので、戦術的に前衛は、後衛がストレートにスマッシュを打つことを想定した位置取りをします。

クロスにスマッシュを打つタイミングや場所をペアで、試合前などに決めていて、それが戦術として成り立っているのであれば、全然クロスにスマッシュを打っても構わないです。

しかし、いきなりクロスにスマッシュを打ってしまうと、前衛がカバーすることのできない球も出てきてしまい、自分たちに不利な状況を作りやすくなります。

ダブルスではクロススマッシュを打ってはいけないのか

結論から言うと、クロススマッシュはあまり使用しない方がいいだけであり、絶対使用してはいけないわけではないです。

ただし、なんとなく打ったり、何も考えずに打つのはやめましょう

しっかりと戦術を組んだり、相手がスマッシュをストレートにしか打ってこないと決めつけているような位置取りをしているときに、一発クロスに打ってみると、相手はクロススマッシュを想定していないので、案外決まることもあります。

ただし、クロススマッシュはストレートにスマッシュを打つよりも、距離があるため、それなりにスピードも必要で、コースを狙う技術が無いと、甘い球になってしまい、逆に相手にとってチャンス球となってしまう恐れもあるので、実践で使おうと思ったら、しっかりと練習してから、使うようにしましょう。

スマッシュが速くなる練習方法については、こちらの記事で紹介しています。

まとめ

今回はダブルスで、クロススマッシュを使用しない方がいい理由について解説しました。

使用しない方がいい、ということにはしっかりとした論理的な考えがあるからです。

クロススマッシュだけでなく、1つ、1つのショットに対して、自分なりに論理的に考えたり、調べたりすることによって、適当にショットを打つことは少なくなります。

そうすることによって、相手に唐突なカウンターを食らったり、ミスが減ると思います。

考えてプレーすることは難しいですが、考えながらプレーすると、バドミントンをより楽しむことができ、他人の試合を見ても、学べることが多くなると思うので、バドミントンが上手くなりたいと思ったら、初めは少しでいいので頭を使ってプレーしてみるといいと思います。