【初心者】バドミントン ダブルス前衛の立ち位置解説!!

2020年9月14日

バドミントンのダブルスは動きが速く、攻守の移り変わりも速いため、自分はどこに動けば良いのかわからないという方が多いと思います。

ダブルスの動き方にはそのラリーやペアとの位置によってさまざまな動き方があります。

そこで今回は、ダブルスの動き方について、自分が前衛になった場合に絞って、解説したいと思います。

まずは、大まかな動き方を覚えることができれば、ある程度プレーすることができるので、焦らず一つづつ覚えていきましょう。

そもそも前衛について全く知らないという方は、「【初心者】バドミントン ダブルス 前衛の役割」で前衛の役割について解説しているので、参考にしてみてください。

トップアンドバック

動き方を解説する前に、バドミントンのダブルスでは基本的に攻撃の際に、トップアンドバックと呼ばれる一人が前衛、もう一人が後衛に位置取る形を取ります。

ネット側から見ると縦に並んでいるように見えます。

この場合、青の人が前衛で、紫の人が後衛。

そして、このトップアンドバックになるシチュエーションも解説したいと思います。

結論から言うと、相手がロブを上げたとき(上げる前)にトップアンドバックの形になります(ドライブの打ち合いの中で流れでトップアンドバックになることもあります)。

厳密な話しをすると、自分たちが相手がロブを上げざるを得ない、ショットを打ったときにトップアンドバックになります。

これは、トップアンドバック(攻撃)から、サイドバイサイド(守り)へ移る例ですが、この画像の奥側(赤と黄)はサイドバイサイドから、トップアンドバックの形になっています。

説明すると、紫が上げたロブを取るために黄が後衛になり、ロブを取らない赤は逆に前に出て前衛をします。

ロブは自分とペアどちらが取るかは、そのペアの役割や能力、ラリー中の立ち周りなどによって大きく変化しますが、初心者の内は少しでも"打てるな"と感じたらフットワークを使って積極的に下がって打っていきましょう。

ダブルス初心者の内はどこまでが自分守備範囲なのか理解するのが難しいのでトライアンドエラーで覚えていきましょう。

今回紹介した例以外にもトップアンドバックの形に移る場面はたくさんあります。

しかし、ここではまずロブが上がったらトップアンドバックになるということを覚えましょう。

前衛の立ち位置解説

では本題に入りたいと思います。

先ほど説明したとおりロブが上がったとき味方のペアがロブを取りに行ったら、自分はコートの前に移動しトップアンドバックの形を作ります。

ここからパターン別に前衛のサイドの位置を解説していきます。

真ん中にロブが上がったとき

真ん中にロブが上がったときは、自分も真ん中に立ちましょう。

真ん中に関しては特に深く考える必要はありません。

ペアが左右どちらにスマッシュやドロップを打って、相手レシーバーがレシーブした球、特に前に落とされた球やレシーブし損ねて中途半端に浮いた球が左右どちらに来ても対応できるように基本的に真ん中に立ちます。

真ん中より左右どちらか少しずれた位置にロブが上がったとき

左右どちらか少しずれた位置にロブが上がったときは、ロブを取るペアの正面、またはそれよりも少し中央によった位置に立ちましょう。

少し話が変わりますが、皆さんはもしコートの右奥または左奥からスマッシュを打つとしたらどこを狙って打ちますか?

基本的にはストレート(まっすぐ)を狙ってスマッシュを打ちますよね。

クロスにスマッシュを打つには技術や体幹などが必要になり、ストレートよりもクロスの方が相手にシャトルが届く時間が長くなり、対応されやすくもなります。

つまり左右どちらかに上がったロブを味方のペアはほとんどの場合ストレートにスマッシュやドロップなどのショットを打つでしょう。

それに対して相手もストレートにレシーブする確率は高いです。

これは単純にクロスに返すよりもストレートに返す方が正確性があるからです、レベルが高くなるにつれてクロスに返されたりもするようになります。

なのでストレートに返された甘いレシーブを叩けるようにロブが上がった方に移動します。

サイドのラインに近いロブが上がったとき

初心者はこのパターンの位置取りが一番難しいと思います。

サイドのラインに近いロブが上がったときは先ほどのように味方のペアの正面に立つのではなく、コートの半面の真ん中あたりに位置取るようにしましょう。

理由としては、相手レシーバーにストレートに返されたとしても対応できる位置で、なおかつクロスに打たれた場合に対応できるようにするためです。

前衛でサイドのラインに近い位置で構えていると、相手レシーバーがスマッシュに対して前にクロスで落としてきたり、クロスにロブを上げたときに誰も取りに行くことができないからです。

この中で最も難しいのがクロスに低くて速いロブを上げられたときです。

ラインギリギリでスマッシュを打った味方のペアは、相手のクロスにレシーブした球に追いつくことが難しいため、コートの半面の真ん中当たりに立っている自分が、ペアのカーバーをするために前衛の位置から後ろに下がってシャトルを取りに行かなければなりません。

このパターンでは前衛が後ろに下がり、後衛が逆に前に移動するローテーションが行われるので初心者の方には少し難しいかもしれません。

クロスレシーブに反応するコツとしては、相手レシーバーのラケットの向きや姿勢をよく観察することです、レシーブは一瞬なのでよく見ていないとわかりませんが、必ずストレートに返すときよりも、体の向きがクロスに向いていたり、ラケットの運びが少し大回りしているなど変化があるのでそこを見逃さないようにしましょう。

このローテーションさえできれば初心者は卒業できると思います。

前衛の前後の立ち位置

最後に前後の位置について解説したいと思います。

前後の位置は基本的にはコートの中心またはそれより前が良いでしょう。

理想は味方のスマッシュやドロップがネット前に落とされても対応でき、スマッシュが少し浮いてドライブで返されても、それに対して打ち返せる位置が理想です。

初心者の方でよく見られるのは、後衛のペアのラケットが背中に当たるのを恐れて、コートのかなり前の方に立っているシーンです。

ロブがコート奥まで上がっていれば、コートの真ん中ぐらいに立っていても後衛のラケットは全然当たらないので、一度自分でどのくらいの位置なら安全なのか確かめるといいでしょう。

まとめ

前衛は立ち位置によって、打つことのできる球と打てない球が大きく変化するので、ラリーのスピードに慣れない内はすこし後ろに構えていると前衛でもシャトルに反応できます。

ただそれだとネット付近のシャトルに対して決めきることが難しくなるので、スピードに慣れてきたら前衛で前につめて攻めるなど試してみましょう。

前衛はシングルスではなかなか味わえない速いドライブや一瞬の反応によって相手の打ち損じの球を仕留めるなど、スピード感があるので楽しいです。

初めの頃は前衛はなにもできず面白くないかもしれませんが、この記事を参考にしていろいろ試して挑戦して上手くなり、前衛を楽しめるようになってもらえると幸いです。

前衛をマスターできるように頑張りましょう!!!